にーはお!fumiです!
今回は、中国の人口の問題について色々調べてみたいと思いますよー!
2010年から2016年までワタクシ、中国におりました。。。
このことをいうだけで、結構ドン引きされることが多くあり、
「よく、あの中国に6年もいたねー」とか
「空気悪かったでしょう?」とか
「悪い病気もらってきてない?」とか苦笑
まぁ、大体こんな反応が帰ってきます笑
ワタシはいつも、そんな問題なかったよーと答えるのですが(実際にそんなに大きな問題はない)
こういった質問から、マスコミにみられる中国の報道など日本人の中国への感情を考えてしまいます。
今後は日本人の反中感情なども取り上げたいと思いますが・・・
まずはこちらの画像をご覧下さい!
画像元
http://www.focus-asia.com/
いや・・・なんかもう・・・本当に誇張ではなく、中国ってこんな感じなんですよね。どこに行ってもそれはもう人しかいないのです。
特に中国の二大大型休日「春節」と「国慶節」の駅やバスターミナルなどは誇張なしにこのような光景がまっております。
ですので、早めに休みをとったりして調整をする人が多く、休みの期間が長くなり、工場などの工員さんはその期間は平気で一ヶ月休んだりすることになります。
中国は面積が広大なので、ちょっとやそっとでは(1日や2日では)自分の地元につかない!という課題もありますので、休みが必然的に長くなるんですね。
そしてその期間の移動の時期にはこのような光景が中国各所でみられるのです。
中国語に、
「人山人海」(レンシェンレンハイ)という言葉があり、これは人がゴミのようだ、ではなかった笑 「人が山のように、海のように見渡す限りいる」という状況を表しております。
まさにその通りなのです!疑うなら一度中国へ行ってみてください!
じゃあ、多いというのはわかるのですが、果たしてどれくらいなのでしょう。
中国の人口問題ということで気になる、推移や人口ピラミッド、人口の集中問題についても合わせて調査してみましたー!
中国の2018年の人口は?
ということで、中国の2018年現在の人口は・・・
もうすぐ14億人の、13億8000万人!!!
1000万人程度のペースで毎年増えているということです。1000万人って日本の人口の10%ですからね。これはすごい。
人口は一つの国力を示す指針でもありますね。
人口が多いともちろん、働く人が多いわけで、働く人が少ないとその国はだんだん発展をしなくなってきます。
まさに、その段階にこれからなるのは、我が国日本で。
高齢者が増えてきているということで、もうその段階にはなっているかもしれません。
働く人が少ないのに、どうやって高齢者を養うんだと。
また、仕事自体が少ないと同じことがおきますね。
何か対策を練なければいけませんが、いないとなると対策としては、こどもをたくさん産むかよそから引っ張ってくるということになります。
よそから引っ張ってくるとはつまり移民の問題になりますが、移民の話は議論の俎上にもあがっておりません。
つまりまな板でぴちゃぴちゃしてもいないのです。
現状外国人にビザを与えて働いてもらうということになりますが、このビザもどこの国出身かによってとても厳しい条件がついていたりしているんですね。
(アフリカ人などは本当に日本のビザは下りにくい)
今後の推移予想データや人口ピラミッドは?
話を戻し、中国の人口の推移やピラミッドをみてみましょう!
画像を見ると一目瞭然!
画像元
http://knowledgestore.co.jp/
中国建国の1949年の当時は5億人程度だった人口が、70年程度で倍以上になっているんですね。
中国が一人っ子政策を始めたのは、改革開放の1990年代ですが、それ以前は文化大革命などの政治運動があり人口抑制どころではありませんでした。
最近読んだ中国のノンフィクション作品の名著「ワイルド・スワン」でも、
文革時は人口抑制の問題などは特に論じられていなかったため、ベビーブームが起きたという箇所がありました。
それ以前の大躍進政策も農業や工業の効率を上げる政策だっため、人口抑制の方向ではなかったんですね。
そのため、中国の人口が爆発。
あわてて、中国は人口政策、いわゆる一人っ子政策へと舵を切るのです。
そして、このグラフを見ると、2030年の14億2000万人くらいをピークに、あとは減少傾向へ、そしてある台湾の報道によると、最悪の場合は、今世紀末には6億人ぐらいまで減ってしまうということです。
これはひとえに人口抑制政策、つまり一人っ子政策の影響がモロにでてしまうということです。
人口抑制しなくても大変だし、しても大変という状況なんですね。
それは中国の人口ピラミッドをみればわかります。
こちらが2015年の人口ピラミッド。
画像元
http://kousensys.com.cn/
そしてこちらが2030年のもの。
画像元
http://kousensys.com.cn/
一人っ子政策という制限を与えたことにより、人口ピラミッドがいびつ化。
政策開始前の人口に比べて明らかに子供の数が少ないものですから、高齢者の数が増えます。
中国にも深刻にそして急激に、高齢化社会が訪れます。
画像元
http://blog.sina.com.cn/
また、一人っ子となると、儒教の影響もあり男の子を残したいという思想もありますから、女の子が産まれたら届出を出さない、どこかに隠してしまう。などということも行われているようです。
これに対し、近年は、
・一人っ子同士の結婚であれば二人までOK(2016年まで)
・農村では子供一人より多くてもよい(地域にもよる)
・一人っ子政策ではなく全般的に二人までOKになった(2016年から)
などと、中央政府はこの事態を憂慮して政策を緩くしていますが、その反動は急激な高齢化社会の到来となることが確実です。
あの国が世界最大の人口を持つ国になります
ということは、今後は中国ではなくて、あの国が台頭してきます。
画像元
https://www.hongkongipo.jp/
2030年。つまりあと10年ほどでインドが逆転します。
世界第一位の人口を持つ国はインドになります。
インドは宗教的に人口を制限しません。
制限しない上に、インドも医療がだんだんと発展してきているものですから、人口はまだまだ増えていくということです!
やはり、ビジネスチャンスはインドにあるのでしょうか!?
ワタシはインドにも行ったことがありますが、インドの問題はやはりインド社会全体がまだ中国に比べて発展途上であるということがあげられるかもしれません。
教育面の問題もありそうです。
識字率も中国95%、インド75%とまだまだです。
このあたりの課題をインドがクリアできるようになれば、前述のとおり働く若者が多いのはそのまま国力につながりますので、インドの経済はものすごい伸びをみせるでしょう。
中国の人口の都市への集中問題や分布は!?
画像元
http://j.people.com.cn/
中国の人口の都市への集中問題についてもみてみましょう。
これは中国が発展するたびに起きている問題でもあります。
農村の人口と都市の人口の比重でいえば、2011年に中国の歴史史上初めて、都市の人口が農村の人口を上回りました。
中国の建国当時は8割以上農村にいますから、この70年で3割以上が都市に移り住んでいるという計算になります。
日本のように、皇居を本籍地にしてもいいような自由さはもちろん中国にはなく。
中国の戸籍政策は極めて厳しいです。
都市に住むためには何個もの条件をクリアする必要があるんですね。
しかし、そんなに厳しいルールがあるということは都市に移り住むメリットは甚だしく、たくさんの人間が地道にルールをクリアしたり、時にはコネを使って飛び越えたりしています。
今後もその流れは止めることはできません。
中国の人口の分布図をみるとそれはまた明らかで、
画像元
https://zhidao.baidu.com/
そのほとんどが沿岸部の大都市に集中していることがわかりますね。
面積の広い、内モンゴルや新疆ウイグル自治区、青海省に雲南省などは全然人がすんでいないことがわかります。
しかし、中国は全然きいたことがない街でも普通に人口200万人などいますから、やはり規模の大きさは想像を絶するものがあります。
今後は内陸部のインフラ整備を政府は重点的に行い、内陸部の人口を増やす政策へと舵をきっていくでしょう。
まとめ
今回は中国の人口について考えてみました。
中国の人口問題については、日本にとってもすごく影響のある話。
安い労働力が近隣諸国になくなってしまうことを考えなければいけないですね!
現在大企業では生産の場を中国や東南アジアに求めていますが、今後はもっと西へシフトしていき、南アジア、アフリカまでいきそうなのですが、そのあとアフリカまでいってしまったらどうするんだろう。と思ってしまいます。
そのあたりも今後このブログで考えられれば面白いかもしれませんね!
ちなみに日本の2100年の人口予想は、国連予想で8300万人。
と、ここで本日のお時間が来てしまいました。
日本の人口についてはまた別の機会に・・・
それでは!
*当記事は2017年度版の記事に加筆・修正しております。