にーはお!fumiです!
今回はいつもとは違う感じで・・・
ワタシは本が好きでよく読むんですが、その中で歴史小説が好きなのです!
よく読むのは、司馬遼太郎先生に、陳舜臣先生などなど。
あと忘れてはいけないのは宮城谷昌光先生ですね!
中国の古代のお話をよく書くので、秦の始皇帝のよりも古い時代を知るのには宮城谷昌光先生はぴったりですね!なんせあったかどうかはまだわからない「夏」の時代のお話も書いてるんですから(未読ですが・・・)
そして、今回このようなタイトルにしたのは、「歴史の活力」という本を読んでびっくりしたからなんですねー平成の由来や背景に・・・
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この本の内容はいつもの歴史小説ではなく、中国の歴史で活躍した偉人を通して日本の歴史上の人物をみるというちょっと自己啓発っぽい内容になります。
松下幸之助氏や渋沢栄一氏という近代の偉人のお話も出てきます。
ということで、その中にあったいわゆる明治以降の元号のお話になります。
明治、大正、昭和の由来や背景は?
元号の由来としてはもちろん中国が最初です。
どうして元号が生まれたかという話は長くなるので、割愛しますが現在元号を使用しているのは日本しかありません。
中国から受け継いだ伝統を中国はもうやっていず、日本にまだ残っているというのは元号だけではなくほかにも例があるんですね(京都の町や着物など)
その元号を決めるのはどうしているかというと、中国の五経から決めているとが多いのです。
五経とは、「礼記」「詩経」「書経」「易経」「春秋」です。
明治と大正はこの占いの書「易経」からとられました。
明治・・・聖人南面して天下を聴き、明にむかいて治むる。
大正・・・大いに享るに正をもってす、天の道なり。
からそれぞれとられたんですね。
これが実はその時代を表しているようで、明治については、南面して天下に聴く者は天子であることから、武家に変わり天朝の世になった明治を表現しています。
また、聖人については「易経」の中で、「進退存亡を知って、その正しい処方を行わないものは聖人といえるか」という文章があるので、この進退存亡は日露戦争を思い起こしますよね。
そして、大正については、大いに享るに正をもってす、天の道なり。のあとに実は繋がる文があり、それが「八月に至りて凶あり」なんですね。
八月に凶があるんです。
調べると、八月には第一次世界大戦があり、関東大震災がありました(旧暦)
怖いですね・・・
そして、ワタシもその背中に背負っている「昭和」です。
昭和の元号は「書経」のなかにある堯典からとられています。
昭和・・・百姓昭明なり。万邦を協和せしむ。
この堯典のいわゆる堯は聖王だったのですが、その真の像は臣下の横暴と外敵の駆逐にずいぶん苦慮した王だったらしいのです。
まさに戦争最中の昭和天皇のような・・・
と、とられた元号それぞれになにか予見できるものがあるんですね。
平成の由来や意味は?
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さて、我らが平成ですが、出典はふたつあるというふうにいわれています。
書経の大禹謨にある文
「地平らぎ天成り、六府三事、まことに収まる。」
(地の洪水が平らぎ天の五行も完成して、よく収まった)
史記の五帝本紀から舜の業績を褒めた部分、
「父は義、母は慈、兄は友、弟は恭、子は孝、内平らかに外成る」
であり、内平外成とは、家の中が平和になり、世の中もよくおさまったという意味なんですね。
ということで、両者ともに不吉な予言はなく、めでたしめでたしというところなんですが、最後に作者の宮城谷先生はこういっています。
「ただひとつ、懸念があるとすれば(中国の伝説的な帝の)舜も禹も水に苦しめられた王であるというだけである。」(93ページ)
で終わっています。
ん??
おぉぉぉお!!!ゾワゾワゾワ!
そうですね、平成で水といえば「東北大震災」の際の津波が思い当たったんです。
平成では水に苦しめられるよということを予見していたようで、怖くなったんです!!
新元号の決め方は?
元号はとても大事だということがわかった今日この頃。
新元号については、例年有識者が集まり決まるといいます。
ですが、やはり慣例にそって中国の五経からとられる可能性が高いでしょうね。
1000年以上もそうしているわけですから。
その際はやはり、背景なり次に続く文を吟味してほしいな・・・と思う次第であります。
(アルファベットの表記がどうだからとかそんな理由ではなく)
まとめ
ということで、今回は元号について考えてみました!
いつもとは違いこんなことを書くのもいいですよね笑
「歴史の活力」は今回紹介した話だけではなく、いろいろな場面での偉人の考え方などが参考になりとても面白かったですよ!
時間がある方はぜひ読んでみてくださいー
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それでは!
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